航空機を所定の時間に離着陸させるため、空港内で行うさまざまなサポートをグランドハンドリングと呼びます。 航空機を所定の位置に誘導したり、貨物の取り降ろし・積み込みを行ったりなど、業務内容は多岐にわたります。通常、お客様からは見えづらい裏方での作業が多いものの、空港において欠かすことができない大切な役割です。
ランプとは、空港内における飛行機の駐機エリアおよび、飛行機が地上で移動する場所のこと。主に飛行機の誘導や手荷物・貨物の取り降ろし・積み込みなどを行います。
航空機の到着後、タキシーウェイと呼ばれる道路を通り、駐機場に着くまでを誘導。マーシャリングパドル(夜間は誘導灯)を使って合図を出しながら、センターラインの位置をパイロットに示します。パイロットから航空機の翼は見えないため、航空機の大きさを考慮しながら安全に移動させることが大切です。
PBB(旅客搭乗橋)とは、搭乗口と航空機をつなぎ、ターミナルビルから旅客機に乗客や乗員を乗降させるための設備です。航空機がスタンバイして到着の合図が出たら、このPBBを操作し、搭乗口と機体の入口に装着します。
メインデッキローダー・ロアーデッキローダーと呼ばれる専用のリフトを使い、貨物を航空機に積み込みます。貨物専用機の場合は、1機につき最大100tの積み込みが可能。航空機のスタンバイから出発までの1~2時間のうちに作業を終えるため、安全かつスピーディーな作業が求められます。
航空機の駐機後に、専用のジャックを使ってコックピット内のキャプテン、副キャプテンと交信。パーキングブレーキのセットを行うように伝えます。プッシュバック前には航空機を押し出す方向の確認や、エンジン始動時の安全確認や周囲の状況をキャプテン・副キャプテンに伝えるお仕事です。
航空機はバック(後退)ができません。そのため出発前や駐機場間の移動には、専用の特殊車輛を使ってプッシュバックさせる(押し出す)作業が必要になります。出発前のプッシュバックは、準備が整い周辺の安全が確認されたうえで、管制塔から許可が出てから行います。
海外から日本、日本から海外へ航空機を使って輸送される貨物を受け取り検品し航空機やトラックへ積み込めるようにするお仕事です。
日本から海外・海外から日本へ輸出入される貨物は、主にトラックにて輸送されています。それらの貨物はフォークリフトにて取り降ろしや積み込みを行います。
輸出入される貨物が、税関に申告されたものであるかどうか、ダメージが無いかどうかを書類と貨物番号を照らし合わせて検品していきます。
貨物の荷崩れやほこり・汚れ、また雨に濡れるのを防ぐために、貨物をビニールネットで梱包します。貨物によって、大きいものでは高さ約3mのものもあり、ビニールネットも人の身長よりも大きなサイズに。数人で協力しながら、手作業で行います。
ULD(Unit Load Device:航空機専用搭載用具)とは、航空貨物を一定の単位にまとめ、航空機の貨物室に搭載する用具の総称です。そのULDに輸出貨物を積み込んだり、輸入貨物を解体したりします。
ULDに積み込まれた貨物を、ULDごと計量機までけん引。貨物の重量を測ったうえで、上屋から事務所へパソコンでデータを送信します。そして、事前に税関へ申告されている重量と大きな差異がないかを確認します。
2007年から始まり近年では2015年より中部スカイサポート株式会社とのパートナーシップのもと、中部国際空港における機内清掃業務を実施しています。
旅客機内の清掃は、お客様が降りた後の30~40分の制限時間内にすべての作業を終えなければなりません。お座席やフロア、ラバトリー(トイレ)といったお客様が目にする場所はもちろんのこと、乗務員が使用するギャレー(キッチン)やコックピットなど機内全域の清掃を時間内に終了させるため、最大25人で一斉に行います。
2017年から名古屋エアケータリング株式会社とのパートナーシップのもと、中部国際空港における機内食のケータリング業務を実施しています。
これから飛び立つ旅客機に対して機内食の運搬と積み込み、そして回収作業を行う人材を手配しております。航空機の到着15分前のコールが入ってすぐ、センターの冷蔵庫から取り出された機内食は、規定時間内に冷蔵庫へと運ばれます。迅速かつ丁寧な作業が求められています。
2016年からスイスポートジャパン株式会社、2017年から中部スカイサポート株式会社とのパートナーシップのもと実施しています。
PBB(旅客搭乗橋)を装着しない旅客機の場合、お客様を搭乗ゲート~航空機まで安全に送り届けるための専用シャトルバスの運転手を手配しています。このバスは、基本的に最大70人まで収容可能。移動距離は短いものの、決められたルートを走りながら、安全にお客様をお届けします。